税理士が独立する際に自宅で開業するか、事務所を借りるのかは最初に考える課題です。
従業員を雇う人はまず事務所を借りると思いますが、そうでなければ自宅で開業するというのもアリでしょう。
自宅と事務所はそれぞれ良さがあります。
私は自宅で開業しましたが、事務所としてレンタルスペースを借りている時期もありました。
私はそれぞれを体験していて、今は自宅に落ち着いてます。
自宅開業による問題点よりメリットの方が大きいと感じているからです。
なので今回は自宅開業の良さや問題点を紹介します。
自宅開業の特徴
【良い点】圧倒的に支出が減る
自宅で開業すると、圧倒的に「固定費」が減ります。
事務所の賃料が発生しないし、水道光熱費もかからないですからね。
開業当初は顧問先も少ないので、固定費をあげない事はかなり大事です。
事務所を借りると、借りる場所にもよりますが都心だと月10万円はかるく吹っ飛ぶでしょう。
私は小さな個室のコワーキングスペースを借りていて、月3万円でしたがそれでも嫌だなと感じていました。
収入がなくて支出が増えるとボディブローのようにメンタルに効いてくるので注意です。
あと自宅は、家賃や水道光熱費の一部を「経費」として落とせます。
そこまで極端に経費にすることは出来ないのでそこまで大きな違いではないですが、長い目で見るとかなりお得です。
あとは昼ご飯ですね。
家だったら自炊で済みますからめっさ楽です。
事務所だと外食やカップラーメン、お弁当持参などありますが家にはかないません。
外食は高い、カップラーメンは太るし体に悪い、お弁当は用意が面倒。
【良い点】通勤時間ゼロ
通勤時間は短ければ短いほどいい。
ないならそりゃない方がいい。
極端に言えば朝目覚めて10秒で仕事を始められます。
たとえ片道5分の通勤時間だとしても往復で1日10分、1年で3650分なので大体60時間の浪費です。
仕事の時間を仮に1日8時間だとすると、7.5日分になります。
1年で7.5日分を通勤時間で消費していると考えるともったいないですよね。
ちりつもです。
【悪い点】仕事のメリハリがつかない
家には誘惑が多い。
テレビも見れれば、漫画もあるし、子供もいる。
そんな中で仕事をすると、まるで休日かのような気分になりモチベーションが下がるときは正直あります。
その分事務所を借りていれば、事務所に行ってしまえば仕事をするしかないので、集中して作業できます。
また事務所であれば、外に出なくてはいけないので着替えたり髭を剃ったりとそれなりに身なりを整える必要があり、それでメリハリついたりもします。
逆に自宅だとパジャマで仕事しても誰も怒らないですから自由ですが、仕事モードに入るには時間がかかります。
なのであえて私は自宅で仕事を始める前に、ちゃんと着替えて寝癖を直して髭を剃って、しっかり身なりを整えてから始めるようにしています。
少しでも仕事スイッチに入りやすいように。
自宅の際には自分の仕事へのモチベーションを上げるためにも、ここには工夫が必要です。
また逆に家で仕事をしているので、仕事が忙しい時期は家族にもピリピリした空気が伝わっちゃいます。
家で開業したことで、家の雰囲気が悪くなってしまっては本末転倒なのでここも注意です。
【悪い点】税理士は事務所の所在地が検索すると出ちゃう
税理士事務所の住所は検索すると簡単に出てきてしまいます。
自宅開業の場合は自宅が事務所となるので、税理士検索で名前を打てば自宅の住所が一発でバレます。
おかげさまで自宅にコピー機や事務用品といった営業のチラシがどんどん届きます。
また家族の安全を考えると、住所が検索で分かってしまうのは恐怖です。
別途手続き(web上で申請)をすれば住所の一部のみを表示するように変更できるので、自宅開業をする人はこの手続きは必須ですね。
(隠せるように出来るなら最初から表示しない仕様にしといてくれよと思います。。)
まとめ:お金を取るか、モチベを取るか
究極はお金を取るのか、モチベを取るのかの問題かなと。
安くしたいなら自宅、モチベを上げるなら事務所を借りた方がいいのかなと思います。
開業当初は自宅で初めて、ある程度軌道に乗ってきたら事務所を借りてというように自分の収入に応じてレベルアップしていけば気持ちは楽です。
事務所を借りていても、気分が乗らない日は家で作業するとかのハイブリット型もアリかもしれないですね。
おまけ
先日「バーサス」という異世界系の漫画を買いました。
ワンパンマンやモブサイコ100といったONE先生が原作の漫画で、今までの異世界系にはない設定で感動でした。
やはり面白い漫画を描く方は、数多ある異世界系の漫画を作っても面白くなるんだなと。
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