独立すると安定税理士入がなくなるので、多少値下げしても顧問先を早く獲得したいという気持ちになります。
独立当社はろくなサービスも固まっていない状態でお客さんに良いサービスを提供する自信がなくて、値下げしてしまうという気持ちがあるのも分かります。
私も実際、値下げして顧問先を獲得したことがありますが、確実に「失敗だったな」と感じます。
そんな値下げのデメリットをいくつか紹介します。
【値下げのデメリット①】モチベーションが下がる
値下げをした場合、私はモチベーションが下がり自分に甘えが出ます。
例えばその顧問先の記帳作業が遅れていても、「ああ、この会社は料金を安く設定しているから多少遅くなってもいいか」という気持ちになります。
プロとしてそういう姿勢は絶対に良くありませんが、私も人間なのでそういう気持ちになるのが正直なところです。
そうなると顧問先としても「あれ?今月の報告遅いな」と感じて不満がたまっていく悪循環になります。
これは私と顧問先のどちらにとっても良くないです。
双方が気持ちよくやり取りするためにも値下げは避けるべきです。
あと自分から値下げした場合はまだいいですが、相手から値下げを要求されるとモヤっとはします。
値下げの要求が悪いことだとは全然思わないです。
私も家電量販店とか賃貸の契約時は値下げ交渉はきっちりやります。
合うのは一回限りですから、仮に印象悪くなっても正直自分に損はないですからね。
でも税理士の場合は、長い付き合いになるのに初対面で値下げ要求されたらそりゃいい気持ちはしないです。
そんな気持ちでスタートした顧問先とは一緒に頑張ろうとは思えないので、モチベーションは当然下がります。
「スタートアップでお金ないので、安くしてください」
気持ちは非常に分かります。最初はそりゃ安くしたいですよね。でも、
「自分に合ったサービスを提供してほしいので多少高くても良いです」
こういう風に経営者から言われたら、「あ、この人できるな」って思います。
【値下げのデメリット②】そう簡単には料金は上げられない
料金を下げるのは簡単ですが、上げるのは困難です。
例えばサービスは何も変わらないのに月の顧問料を2万円から4万円に変えたらどうでしょう。
まあキレられますよね笑
こちらとしては正規の料金に戻しているだけですが、相手からしたらただの値上げですからね。
しかしどこかのタイミングで元の料金に戻すのは必須なので、この戦いは値下げした以上避けられないです。
私はまだ独立して1年もたっていないので、こういう値上げは経験したことはないです。
すでに契約いただいているお客さんの中には値下をしている顧問先もあるので、今後こう言った場面もあるでしょう。
正規の料金で受け入れてもらえない場合は、顧問契約を解除するしかないですね。
【値下げのポイント】期限を決める
仮に値下げをして契約する場合は期限を決めて契約するのが良いです。
例えば6か月経過後に戻すとか。
そうすればお客さんからしてみても、納得しやすいですよね。
私は1年後に正規料金にするという話で今現在も顧問先を値下料金で受けてますが、1年は長い。。
体感的には3か月から6か月くらいがいいんじゃないかと。
【結論】値下げは絶対しない
お客さんと顧問契約の話を投げかけている時、「ああ、これ今値下げすれば契約とれるな」というのはなんとなく分かります。
でもその値引きしたい衝動をグッとこらえて正規料金で契約を取る、これが将来の自分を楽にします。
私も値下げは今後絶対にしないという誓いを立てました。(今ですが)
「期限付きならOK」というのもなしです。
それで契約が取れないなら料金設定が間違っているか、説明が足りていないかのどちらかだと思います。
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